中華街
風間家では、木耳や干しえび、干しホタテの貝柱が底をついてくる頃、
大体、月に二回程中華街へ赴く。
干しえびとホタテは冷凍庫、木耳は大きな缶に常にストックされ、乾物は風間家の食の名脇役でその消費量はかなりのものだ。
食材が欲しい母と、外食好きの父の意見がマッチして、そんな日曜は朝から家の中が慌ただしい。
珍しく、父のしきりで、駐車場が混まない昼前めがけて、この日ばかりは早起きをし朝食を抜いて、
ドタバタと父の愛車に乗り込む。
朝起きれなかった人は、そこでリタイア。有無も言わさずに置いていかれてしまう。
中華街に到着するころ決まって出て来る父の台詞“ここまで30分でついた”
母は“そうね、早かったわね”と毎回繰り返す。
到着すると、父のお気に入りの店でまずは食事となるのだが、何件か行きつけの店があり、
それらは、決まってどこにでもあるような、普通の中華料理屋さんである。
私達兄妹は、“わざわざ中華街まで来てこの店!?”と常々思っているのだが、
父の機嫌を損ねると面倒なので口には出さない。
父は“旨い、旨い”と連呼しながら、くちゃくちゃと食べるのだ。
喫煙、飲酒をしない風間家では、スローフードとは程遠いスピードで食事をし、
食べ終わるとすぐに店を出て、解散。
集合は30分後、皆それぞれに自分の欲する方向へ。
買うものと店は毎回決まっている。
乾物は安くて物が良いこの店、肉マンはここが美味しい。お菓子はこの店が種類が豊富。
お茶は同じものでも、ここが一番安い。
他、焼豚、ラーメンなどなど…
もうちょっとゆっくりまわりたいな。と後ろ髪をひかれつつも、
集合時間に遅れると父がうるさいので(流石、旅行代理店勤務!!)
みんな集合時間前に集まり、駐車料金を気にする父を先頭に車へ乗り込み帰宅。
中華街滞在時間、僅か2時間。
帰宅後は購入した食材をしまい、中国茶をすすりながら月餅やココナッツ餅などの中華菓子を
分け合って食べる。
その瞬間の我が家の面々はいつに無く仲が良く見えるのだ。
レシピ〜【干しえびとキクラゲの中華炒め】
《材料》2人分
・干しえび------------大さじ1 →50ccの水で戻しておく
・木耳---------------小さじ山盛り1→多めの水で戻しておく
・卵----------------1個(よーく溶いておく)
・生姜のみじん切り------小指の先程度
・長ネギ-------------10cm位(斜めに薄切り)
・サラダ油------------大さじ2
(調味料)合わせておくと便利
・酒-----------------大さじ1
・干しえびの戻し汁-------大さじ2
・鶏ガラスープの素-------小さじ1/2
・塩、胡椒-------------少々
《作り方》
1. テフロン加工のフライパンにサラダ油と生姜のみじん切りを入れて弱火で火にかける。
2. 生姜がパチパチいってきたら、長ネギと干しえび、木耳を加え、強火で炒める。
3. 全体に油がまわったえら、調味料を加えて強火のまま、お酒のアルコールを飛ばす。
4. 火を弱めて汁の所をちょこっと味見して、塩加減を見る。足りなければ塩を少しずつ足す。
5. 味が決まったら、火を強めて、卵を一気に加えて一気に混ぜる。
6. お皿に盛ったら出来上がり。
《ポイント》
おかずが足りない時の、ACCO☆の間に合わせメニュー。
野菜炒めのグレードアップバージョン。冷蔵庫の残り野菜(ニラ、きのこ、白菜等)でも美味しいです。(材料が増えたら、味も増やしてあげて下さい。)
ポイントは味を見る時は、どんなメニューでも火を弱めること。
やけども恐いし、水分が飛んでどんどん味が変わってしまいます。
投稿者 ACCO☆ : June 8, 2004 08:32 AM