June 01, 2004

ワンタン

小学校の頃の土曜日の昼御飯で、まっ先に思い出されるのがワンタン。

学校から帰って、家の門にさしかかると“今日はワンタンだ!!”と、嬉しくなるスープの匂いが漂って来る。母は体の弱い姉に体力をつける為、鶏ガラでスープをとるのだ。
(姉はその頃は肉を食べていた。)
ラーメンの時は、スープが付いて来るので、鶏ガラスープは必要無いらしい。一度、ラーメンの時に鶏ガラを使って、“くどい”と兄に言われていたのを覚えている。
今思うと、ワンタンも、ワンタンスープの素を使っていたので、似たようなもんなんだけど。

材料はいたってシンプル。
鶏ガラにネギ、生姜、ニンニクそれぐらいだったと思う。

弱火でぐつぐつ煮て、丁寧にアクをとっている母の姿を思い出す。

そんな母を見ながら、ワンタンの皮のまん中に豚ひき肉を小さくのせ、三角によつ折に包む。
ワンタンを茹でている間に、ラーメンどんぶりに、スープの素と、生のレタス、カイワレを入れて、
スープを流し込む。
欲張って、生野菜を多く入れ過ぎると、スープがぬるったるくなるので注意。

そして、茹で上がったワンタンを良く湯を切って兄妹に均等に加える。この時、1個でも数を間違えると、兄妹喧嘩の引き金になるので、母としては、アク取りの次に、緊張する場面だ。
桃屋のメンマも忘れずに。

最後に、残った鶏ガラは、僅かな鶏肉と軟骨が愛犬チャムへのごちそうになる。

投稿者 ACCO☆ : June 1, 2004 08:25 AM